<「よく戦った」〜大応援団、健闘をたたえ拍手>
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| 「かっとばせーっ」。華やかな応援で選手を勇気づけた一関学院応援団=24日、阪神甲子園球場 |
「よくやった。惜しかったぞ」−。第七十八回選抜高校野球大会(兵庫県西宮市・阪神甲子園球場)に初出場した一関学院は二十四日、一回戦で岐阜城北(岐阜)と対戦。最後の最後に逆転を許したが、東海の王者を土俵際まで追い詰めた健闘ぶりには、スタンドから熱い称賛の声が送られた。
同校生徒や父母会、OB会ら総勢千人近い応援団は、試合前日の二十三日昼に一関市を出発。半日以上をかけ、二十四日午前七時半ごろ阪神甲子園球場へ到着し、朝日の降り注ぐ一塁側アルプススタンドを埋めた。
試合は立ち上がりから一関学院のペースで進んだ。太田裕哉投手(三年)が初回から三振の山を築き、四回表には四球に足を絡めて先制。六回裏二死二塁のピンチも三塁を守る中村竜輝主将(同)のファインプレーでしのぎ、看板の堅守を見せつけた。スタンドの応援団は好守や好走塁のたびに大きく沸き、チアガールや人文字、コンバットマーチの華やか応援でナインを鼓舞した。
アルプス中段に陣取った中村主将の父・巳喜男さん=大船渡市=は、横っ飛びで打球を捕らえた好守に拍手を送りながら「きのうは結構、緊張していたが『頑張る』と話していた。もう硬さはないようですね」と笑顔。結果的にチーム唯一となる安打も放ち、主将の存在感を示したわが子を頼もしげに見詰めた。
試合は九回裏、まさかの逆転サヨナラ負けを喫したものの、終盤まで1点を争う熱戦を演じたナインに、スタンドは大満足。同校父母会の鈴木啓喜会長=一関市台町=が「いい試合だった。甲子園に連れて来てくれた選手たちに感謝したい」と賛辞を送れば、千田恵太郎さん=同市赤荻=も「これからは東北の時代」と興奮気味に話し、夏の大会が待ち切れない様子だった。
=人文字とブラスバンド、グラウンドのナイン励ます=
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| 「一関」がくっきりと浮かんだ人文字=24日、阪神甲子園球場 |
バックネット裏や三塁側、外野席の観客の目と耳をくぎ付けにしたのは、一関学院応援団の人文字とブラスバンド。鮮やかな色彩と力強い演奏で、グラウンドのナインを励まし続けた。
人文字の発案者は、一関学院の吉田真教諭。「一関市民がテレビで見てくれればうれしい」と色合いや形など、細部にまでこだわった。同校の宿舎、神戸タワーサイドホテルの従業員九人も“助っ人”に駆け付け、総勢六百二十人が白地に青文字で「一関」の二文字がくっきり。終盤には黄色地に赤で「学院」の文字も浮かび上がらせた。
一方、吹奏楽部員と一般生徒による総勢三十三人編成のブラスバンドを指揮した本庄和彦教諭は「楽器を初めて手にした生徒たちが、よくぞここまで」と感慨深げ。最初は全二十二曲のレパートリーの半分しかできなかった生徒たちが、めきめき上達。本庄教諭に「技術は銅賞でも、気持ちは金賞。この一回で終わらせたくない」と言わせるまでになり、試合でも見事な音色を披露した。
アルプススタンド最前列では、控え部員が黄色のメガホンで大声援。特設のチアリーダーも交えた多彩な応援が、甲子園の舞台で「一関」を大いにアピールした。
=多くの感動ありがとう〜留守部隊も応援=
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| 四回に先制した場面で、喜びに沸く留守部隊などの関係者 |
一関学院にエールを送ろうと、一関市八幡町の同校には二十四日、同窓生や卒業生の父母、留守部隊の教職員、高校生ら約三十人が集まり、テレビ応援で試合の行方を見守った。
参加者は「ナイスピッチング」「いいぞ」などと声を出しながら、熱心に応援。四回に先制した場面では大きな拍手が起こり、八回のピンチを好守備でしのぐと「さすが希望枠!」と勝利への望みをつないだ。
最終回は全員で「頑張れ、頑張れ学院」とエールを送って迎えたが、まさかの逆転サヨナラ負け。一様に残念そうな表情が浮かんだが、すぐに「よくやった」と健闘をたたえる拍手に変わった。
小野寺佳代子教頭は「選手にはたくさんの感動をもらった。全国での経験を大きなステップとして夏の大会につなげてもらいたい」と期待を込めた。
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